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髪の毛が自然に茶色くなる理由が知りたい!
もともとは黒かった髪の毛が、染めてもいないのに茶色くなることってありませんか?
よく、プールの塩素で髪が傷んで茶色くなるという話は聞きますね。
しかし、他にもさまざまな要因で髪の毛はダメージを受け、髪色が変化する場合があります。
この記事では髪の毛が自然に茶色くなる理由や、茶色く変化させないためにはどうすればいいのか、解説していきます!
髪の毛が自然に茶色くなるのはどうして?

では早速、髪の毛が自然と茶色くなる理由について説明していきます。
髪の毛が黒く見えているのは、髪に含まれるメラニン色素の量が多いためです。
反対にいうと髪が茶色くなるのは、このメラニン色素の量が減っているからなのです。
お肌の色も、メラニン色素が多いと黒く見えたりしますね。
メラニン色素には、ユーメラニン(黒褐色系)とフェオメラニン(黄赤色系)の2種類があります。
ユーメラニンが多ければ黒髪〜ブラウン系、フェオメラニンが多ければ赤毛に見えます。
私たち日本人の髪の毛にはユーメラニンが多く含まれているため、黒髪に見えるのですね。
メラニン色素が減って髪の毛が茶色くなる理由については、下記の項目で詳しくご紹介していきます。
メラニン色素が減る理由とは
メラニン色素が減る主な理由は主に3つあります。
以下に当てはまっていないかチェックしてみましょう。
- メラニン色素が破壊されている
- メラニンを作るために必要な栄養素が不足している
- 血行不良になっている
メラニン色素は毛根にあるメラノサイトと呼ばれる細胞で作られ、髪の毛の内側に分布しています。
健康な髪の毛は外側がキューティクルにおおわれて、中の水分やメラニンが保持されている状態です。
しかしカラーやパーマなど、何らかの理由でキューティクルがダメージを負うと、水分やメラニンが流出してしまうことも。
また、メラニンは栄養素を元に作られているため、必要な栄養素が足りていないと髪の毛は茶色く変化していってしまいます。
そして、その栄養素を運ぶ役割を担っているのが、全身を巡っている血管です。
栄養素を十分に摂ったとしても、血行が悪ければ栄養がスムーズに供給されないため、結果メラニンが作れなくなってしまうのですね。
このように、髪の毛が茶色くなるにはいくつかの要因が重なっているケースが多いでしょう。
自然に茶色くなった髪の毛は戻せるの?

では茶色くなってしまった髪の毛は、元の黒い状態に戻すことはできるのでしょうか?
残念ながら、髪の毛は死んだ細胞で構成されているものなので、髪が自然とメラニンを元に戻すことはできません。
染色などをせずに自然と黒い髪に戻したい場合は、髪の毛が成長するのを待つしかないでしょう。
しかし、栄養不足や血行不良で自然と髪の毛が茶色くなってしまった場合。
こちらは髪を茶色くする原因そのものを改善すれば、髪色を元に戻すことも不可能ではないでしょう。
ここからは、ダメージで髪の毛が茶色くなるのを防ぐ方法と、自然に茶色くなった髪色を戻す方法に分けてご紹介していきます。
当てはまると思う方をチェックしてみてくださいね。
ダメージにより髪の毛が自然に茶色くなるのを防ぐ方法
外からのダメージによって茶色くなった髪の毛は元に戻りません。
そのため、これから生えてくる髪の毛にはダメージを与えないように気をつけることが大切です。
では自然に茶色くなるのを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?
対策方法を4つご紹介していきます!
紫外線対策をする

茶色くなるのを防ぐ1つ目の方法は、紫外線対策です。
実は紫外線は、カラーリングやパーマの次に髪の毛にダメージを与えるとも言われているんですよ。
夏はプールや海などで、髪が濡れた状態で紫外線を浴びることもありますよね。
このような状態で紫外線を浴びると、異常酸化物であるシステイン酸が多く作られます。
システイン酸は髪の毛から弾力を失わせ、褪色の原因にもなる物質です。
また、もともとメラニンは紫外線を吸収する作用があります。
カラーリングした髪の毛は黒髪よりもメラニンの量が少ないため、紫外線が吸収しにくく髪の毛の色素を分解してしまうことも。
髪を褪色させる紫外線を防ぐためには、帽子や日傘をさしたり、UVカットスプレーをかけたりするのがおすすめ。
オイルタイプの洗い流さないトリートメントには紫外線から髪を守る働きもあるので、ぜひ出かける前には活用しましょう。
ドライヤーのやり方を見直す
2つ目は、ドライヤーのやり方を見直すことです。
ドライヤーは正しい使い方さえすれば、自然乾燥よりも髪の毛を傷ませにくいもの。
しかし使い方を間違えると、かえってダメージを与えて髪が茶色くなる原因になってしまいます。
お風呂上がり、髪を乾かす際はまずタオルドライでしっかりと水気をとります。
水気が滴らないほど拭けたら、洗い流さないトリートメントを毛先〜中間にかけて塗りましょう。
特にオイルタイプのトリートメントは、熱ダメージや紫外線から髪を守る働きもあるのでおすすめ。
ドライヤーをかける時は根元→毛先の順番を意識しましょう。
根元は乾いていて、毛先は8割程度乾いている状態になればOK。
最後は冷風モードにして全体を冷やすと、キューティクルがキュッと閉じてツヤやかな髪を保つのに役立ちますよ。
キューティクルがしっかりと閉じることで、メラニンの流出を抑える効果も期待できるので、ぜひ実践してみてくださいね。
ブラッシングのやり方を見直す

3つ目の対策は、ブラッシングのやり方を見直すことです。
何気なく行っているブラッシングですが、ドライヤーと同様でやり方を間違えると傷みの原因になってしまいます。
特にNGなのは、濡れている時や引っかかった髪の毛を無理にブラッシングすること!
髪が濡れている時はキューティクルが開いているので、ブラシを通すと簡単に剥がれてしまいます。
そして、絡まりがある髪はすでにダメージをおっている状態です。
いきなりブラシでとこうとしても余計にダメージが増えてしまうので、まずは洗い流さないトリートメントを毛先に中心に塗りましょう。
また、上から下まで一回でブラシを通そうとすると力が入り、髪を傷ませてしまうことがあります。
ブラッシングする際は、絡まりやすい毛先から先にとき、次に中間、最後に根元をとくのがポイントですよ。
ダメージで髪が茶色くなるのを防ぐためにも、いつものブラッシングも見直してみてくださいね。
パーマの回数をへらす
髪が茶色くなるのを防ぐ最後の対策は、パーマの回数を減らすことです。
パーマをかける時に用いられる薬剤のほとんどは、アルカリ性のもの。
アルカリ性にはキューティクルを開かせる性質があり、薬剤が中に浸透することで髪にクセをつけるというのが、パーマのメカニズムです。
キューティクルが開くことで中のメラニンも流出してしまい、黒髪から髪の毛が茶色くなってしまう方も少なくありません。
パーマで茶色くなるのを防ぐためには、やはりパーマの回数を減らすのが一番の対策になるでしょう。
パーマが取れかけてきたらすぐにかけ直すのではなく、ウェーブを戻すスタイリング剤などを使うのもおすすめ。
また、パーマをかけたあとには、メラニンとともに失われた水分を補うセルフケアを行うことも大切ですよ。
トリートメントを使って、髪の毛にしっかりと油分と水分を与えてあげてくださいね。
自然に茶色くなった髪の毛を戻す方法
栄養不足や血行不良で、自然と髪の毛が茶色くなった場合は、その原因を改善することが大切。
続いては、自然と茶色くなってしまった髪の毛をもとに戻す方法についてもご紹介します!
メラニンを作るために大切なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
メラニン色素を作る栄養素を摂取する

自然と髪が茶色くなったら、まずはメラニンを作ることを意識してみましょう。
メラニンの生成には、チロシンとチロシナーゼという物質がかかわっています。
メラニサイトまで運ばれてきたチロシンに、チロシナーゼ(酵素)が働きかけることでメラニンに変化するのです。
また、メラニサイトを活性化させるには、ヨウ素の存在も欠かせません。
以下はチロシンとヨウ素を豊富に含む食品と、チロシナーゼを活性化させる栄養素です。
- チロシン…乳製品、大豆、鶏肉、バナナ、ごまなどに豊富
- ヨウ素…昆布、ひじき、わかめなどの海藻類に豊富
- 銅…チロシナーゼの働きをサポート。レバー、魚介類、納豆、ごまなどに豊富
どの栄養素も、バランスのいい食事を心がけていれば不足の心配はないとされています。
食生活が乱れてから髪が茶色くなった、という方はぜひ上記の食品を参考に献立を考えてみてくださいね。
血行を促進する
髪の毛を黒く戻すためには、栄養補給と同時に血行促進ケアも行いましょう。
頭皮が凝り固まっていると血行が阻害され、せっかく摂った栄養素がメラノサイトまで供給されなくなってしまいます。
血行を促進する方法としておすすめなのが、頭皮マッサージです。
頭皮マッサージの手順は以下のとおりです。
- 両手の指の腹で、シャンプーをする時のようにおでこの生え際から首の付け根にむかってらせん状にマッサージする
- 手のひらを耳の上に置き、頭全体をゆっくり回しながら、側頭部を引き上げる
- 手をグーにして頭頂部にあて、小さくらせんを描きながらマッサージする
頭皮マッサージは指さえあれば、いつでもどこでもできる手軽なケアです。
とくに入浴中は血行が促進されていてより効果的ですよ。
茶色くなるのを防ぐためにも、髪を黒く戻すためにも、1日数分でできる頭皮ケアを取り入れてみてくださいね。
まとめ
髪の毛が茶色くなるのには、さまざまな理由がありました。
特に、ダメージで茶色くなった髪の毛はすぐには取り返しがつかないので、髪が傷まないよう予防するほかありません。
ドライヤーやブラッシングのやり方1つとっても、やり方を間違えると髪が傷む原因になりますので、気をつけましょう。
また、メラニン色素の生成に必要な栄養が含まれる食べ物を普段から摂取しておくと、髪が茶色くなるのを防ぐのに役立ちますよ。
まずはできることから、1つずつ対策していってくださいね。
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